口臭の原因の一つニンニク
独特のニンニク臭ですが、ニンニクのある種の細胞にはアリインという化合物が含まれます。アリインは無臭ですが、一方でニンニクの別の細胞に含まれるアリイナーゼという酵素、この2つが激臭の原因です。ニンニクはそれ自体臭わないものですが、包丁を入れるとこうした細胞が壊れ、アリインとアリイナーゼが細胞の外に出て、お互いに接触します。アリイナーゼの作用によってアリインはアリシンに変化し、そのアリシンが独特の臭いのもとになります。アリシンは安定化合物ではないので、放置しておけば次第に失われ、調理の際に速やかに分解する性質がありますが、動脈硬化や脂肪塊の縮小、抗酸化作用を有するなど、医学的な用途にも用いられるほど優秀な化合物です。
口臭対策はこれだ!
お口の香りのスプレーや、錠剤、顆粒といった清涼剤の使用でも、マスキング効果が狙えます。また、最近よく話題になるのが、お茶を呑む口臭予防策です。口臭の一因でもある口の渇きを防ぐことができ、またカテキン成分により、殺菌、消臭効果があることが判明したからです。そしてコントロールは難しくもありますが、緊張やストレスなどによる乾燥を防ぐためにも、リラックスすることは口臭予防にも大切になります。
女性のための口臭対策
生理的口臭の原因は、他に加齢によるものと女性特有のケースも考えられます。女性は特に毎月の生理時に精神的不調に陥ることが口臭を誘発することもあり、また思春期や妊娠時にも血中ホルモンの変化や代謝が関係して、息や唾液が臭ったりするのです。女性特有の口臭の対策グッズには、例えば女性ホルモンと良く似た構造や機能を持つハーブを混ぜたお茶があります。バラやバニラといったハーブを混ぜ、身体の中から良い匂いが放たれることを期待した商品で、類似品にはサプリメントもあります。そして口臭には生理的口臭と病的口臭に分かれますが、慢性的な問題を孕む病的口臭は、他人からは強烈な悪臭でも病気によるものなので、本人には自覚症状がない場合が多くあるのが特徴です。
唾液量と口臭の関係
唾液量の不足は殺菌作用を低下させますので、抑えられていた細菌が活発に繁殖を始め、細菌の過剰な増加は、活動によって発生する酸(乳酸)や毒素(エンドトキシン)を増殖させます。酸は歯の表面のエナメル質を溶解して虫歯にさせますし、毒素は歯肉(歯周組織)を炎症させて歯周病へ移行させます。そして虫歯の穴が大きくなったり、歯間や歯の周囲には食物残差が付着しやすくなりますので、細菌の温床となり、ついた歯石や歯垢によって、症状はどんどん悪くなります。細菌の活発な活動は、悪臭を発生させる代謝産物を多く生じさせるのです。とりわけ、メチルメルカプタンや硫化水素といった硫化物は、硫黄のような独特の強い悪臭を放ち、この臭いが呼気と一緒に口腔の外に出されると、きつい口臭になります。このように、唾液分泌量の減少は虫歯、歯周病、代謝産物による強い口臭の原因になりますのです。
口臭は病気の可能性も
口臭から病気が発見されることもあるのです。病院には、口臭外来といって、口臭専門の外来があります。自臭症や口臭、また口の悪臭が気になる方用の外来ですが、口臭の原因が体内の異常によるものであることが判明した場合には、内科と連携して治療が行われます。口臭外来を置く病院は、大学歯学部や医学部の付属病院を中心に近年急激に増えています。単に歯の問題だけではない、という印象がある場合などは、歯科医よりも口臭外来を利用した方が精密な検査を行えます。口臭というのはデリケートな問題ですから、中々他人には指摘しづらい問題ですが、深刻な病気にかかっている場合もあるので、家族などに口臭を定期的にチェックして貰うのは大事です。健康状態は口臭と舌の状態で分かりますので、ご自身でも歯磨きの際には意識するように心掛けましょう。
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